看板盗難

BEST ~first things~ (2CD)(DVD付)

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朝、いつものように店の鍵を開けている時に何となく違和感を感じ、周りを見てまわしてみると、店の外の壁に張っていた倖田來未のディスプレイ看板が盗まれていることに気づく。
ベスト盤のジャケットが印刷されている2m*3m程の大きな物なのだけれど、ちょうど倖田來未の部分だけがカッターで切り離されて持っていかれていた。
梯子を使わなければ届かない所にあるものを持っていったその根性にはある意味、感心もしてしまうけれどもさ。
周りに自慢する為なのか、売る為なのかは分からないけれども、なんだか切なくなってくる。
「俺、倖田來未の看板パクってきたぜ」
「すごいな、お前」
などというアホな会話がきっとどこかで交わされているのだろう。
その程度のことで満足出来る安上がりな人生は楽しいだろうな。
結局、世の中にいる自称音楽好きという人の大半は、その人が創り出す音が好きなのではなく、流行っているから、ルックスが好きだから、という基準で音楽を聴いているのかな、ということを改めて考えてしまう。
それは自分の完全な偏見だろうし、そうであって欲しいとは思う。ただ、こうした一部の心無い人がいることは事実だし、そういう人たちがいる限り、自分の偏見はなくならないだろうな、とも思う。
別に音楽に対する姿勢についてあれこれ強要するつもりもないけれども、人としての最低限のモラルは必要だよね・・・。