劣化スパイラル

音楽、映画、本、絵画・・・。
所謂創作物といわれるものは、模倣から始まる(もちろん、独創的な感性を持ち合わせた天才といわれる人も居るけれども)。そのため模倣元の作品の質が高いほど、創り出される作品の質も高くなり、そこから各々が自分の個性を加えていくことで素晴らしいものが生まれるのだと思う。
今の世の中には煽れるだけ煽って短期的に利益が出れば、質は二の次、と思えてしまう作品があり過ぎるように感じられる。まあ、商売である訳だから、売れる間に売ってしまえ、ということも分からなくは無いけれども・・・。
ただ、そういうものだけを見聞きして育った人が創り出す作品は、やはりそれなりのものでしか無い訳で。そして、次の世代がそういう劣化コピーに影響された作品を創り出し、そのまた次の世代へ・・・。これから先、一体どうなってしまうのだろう。
もちろん、素晴らしい作品を創り出す人も居る訳だし、時として状況を一変してしまうような天才が現われることだってある。
それに、こんなことを言っているお前はそれほど高尚なものに触れているのか、と聞かれれば、なんとも答えようがない・・・。
まあ、何も創り出す事ができない凡人の戯言でしかないな、これは。