反面教師

ポメラニアンズのアルバムを買いに行ったCDショップでの出来事。
お客さんに質問されていたらしい店員が他の店員と、「あんなことも知らないんだ」などと話しているのを聞いてしまう。
音楽に関してはある意味プロといっても良いCDショップの店員が、普通のお客さんに対して、こういう事を言うのもどうかと思うのだけれど、こういう音楽の知識量だけで優劣を決めているかのような人を見るたびに、少し悲しくなる。
自分も以前にCDショップで働いていた時期があったけれど、そこでもこういう人はいた。そういう人と音楽の話をすると、大抵「言ってもどうせ知らないだろうから」など言われ、一方的に会話を打ち切られてしまう。マイナーならマイナーな程良いと思っている節がある人だったから、そう言いたくなるのも分からなくは無いし、軽く馬鹿にされてもいたのかもしれない。
分からないだろうから、話さない、教えない。社交辞令でそういう会話をする場合はそれでも良いかもしれないけれど、こちらがそういう音楽に興味があるから聞いているのに、そういう風に答えられてしまうと、その音楽自体に対する興味も薄れてしまう。
そういう人に限って「こういう音楽を聴いている人が少なくて寂しい」などと言ったりもするのだから、少し滑稽でもある。自分が本当に好きな音楽で、多くの人に聴いて貰いたいと思っているのならば、その良さを少しでも分かってもらおうとするために、語るべきだと思うのだけれど。
まあ、昔のことだし、世の中そういう人ばかりではない、ということも分かっている。これからそういう人に出会っても、無理をしてまで関わる必要は無いのだろう。
ただ、自分も無意識のうちにそういうことを言っているかもしれない、ということを考えさせてくれたことは、感謝しても良いかもしれないな。