墓参り

父方の祖父が住職だったこともあり、昔からお彼岸の墓参りだけは、毎回家族揃って行くことになっている。
というわけで、今日は墓参りへ。
先祖の墓がある寺は元々祖父が管理していた所なので、昔から馴染みはあるのだけれど、この寺を見るたびに少し不思議な気持ちになる。
どういう理由があったのかは詳しくは聞いてはいないのだけれど、結局父は普通のサラリーマンの道を選んでいる。ただ、寺を継ぐことも考えていたらしいから、もしそのまま仏門の道を選んでいたのなら、自分もそれを継ぐことになっていたかもしれない。
袈裟を着てお経を読んでいる自分、今の自分が歩んでいる人生とは全く異なる人生。
考えてみれば、今までもいくつか人生のターニングポイントは存在した。もしそこで逆の決断を下していたら、今の自分はどうなっていたのだろう、と空想してしまうことがある。
そういう、もしもの世界、パラレルワールドを覗くことができれば面白いだろうな。その世界の自分が、今の自分より幸せそうだったら、少し悔しいけれど・・・。
そういえば久しぶりに会った妹に、お坊さんと付き合い始めたと聞かされた。しかも同姓。まだお互い苗字で呼び合っているらしく、想像すると可笑しいけれど、坊主で同姓、ちょっとした因縁を感じてしまった。