elliott smith

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映画「グッドウィル・ハンティング」に曲が使われたことで一躍有名になったアメリカのシンガー・ソング・ライター。
アコースティックな音楽に優しい歌声。自分の弱さをさらけ出した彼の曲を聴いていると、なんとも優しい気持ちになる。詩の内容を見るとネガティブな印象を受ける曲も多のだけれど、メロディが良いので聴いていて落ち込むことはないはず・・・。
現在のアメリカの音楽界において、間違いなく重要な位置をしめるアーティストとなるはずと、自分は思っていたのだけれど、2003年死去。もうこれから先、彼の新しい作品に触れる事が出来ないと思うと、とても切なくなる。
この世の中は理不尽な事が多く、彼のような繊細な人間は生きづらいのかもしれない。ただ、そういう人が創りだす音楽だからこそ、素直に受け入れ共感することが出来るのだとも思う。
意味のない自己主張を繰り返す人達が残り、彼のような本当の意味でのアーティストが居なくる・・・。そう考えると悲しくなるけれど、彼の音楽を愛する人が数多くいることも事実。そういう人達がいる限り、彼のメッセージは残り続け、次の世代へと受け継がれてゆく。
数十年経った後でも、どこかで彼の音楽が流れている。そんな世界を想像すると、少し嬉しくなる。